白馬岳

 毎年恒例の夏山登山。今年は白馬三山へ。昨年は4人だったのに今年は一人転勤で3人になってしまった。ところがさらに一人が直前都合が悪いということで2人登山に。
白馬岳には10年ほど前に登山しているけれど、このときは蓮華温泉からの登山で、大雪渓を登るのは20年ぶり3回目だ。
 
 白馬岳は今までの経験からと、一般に言われる夏山登山の初心者コースということで少々軽く見ていたけれど、現実はそんなに甘いものではなかった。
 7月27日から3泊4日の日程で出発。以前は前夜出発し、登山口近くで仮眠する方法で日程を短縮していたけれど、退職後は時間に当然余裕があるためゆったりした日程になってしまった。
 

 1日目は白馬のペンションに宿泊。白馬には16年前の長野オリンピック関連施設でジャンプ台が目に付いたけれど、五輪マークの付いた廃墟のような建物もあった。



 2日目朝は曇り。猿倉へ向かう。駐車できるか心配したけれどロープの張ってある一番端にぎりぎり1台分の場所を見つける。そしたら係員のような人が来て「ここはヘリの発着場なので、小石が飛んでくるかもしれない」などの話。しかし他にはどこにも空いていない。かなり離れた道路端にでも止めるしかなくなるため、結局ここに止めることにした。ラッキーとしよう。
 
 7:30出発し白馬尻へ。以前と建物のある位置が違っていた。


ここから大雪渓へ。アイゼンをつけて踏み出す。ぱらぱらと小雨が降ってくるし雪渓上を吹く風は冷たいため雨具とザックカバーをつける。




 
 雪渓の中間地点を過ぎた辺りからなんとなくペースが上がらなかったが、葱平近くまで来たところやけにペースの遅い人の後についてしまい、途中で追い越して急ぎ足で歩いたのが悪かった。この後途端に息が上がってしまいバテてしまった。
 
 このあたりから高山植物が咲き乱れて、多くの人がカメラでバチバチ取っているのに、カメラを出す気にもなれない。少し登っては立ち止まりを繰り返しているため
同行者から「そんなにえらければ引き返えそうか」といわれる始末。



 ところが、突然杓子岳方面から落石が発生。雪渓上を1列で歩いていた登山者の列が乱れる騒ぎに。これは引き返すのも大変。行くしかない。



 
 12:00避難小屋前で休息と昼食。ようやくぺスーが少し戻ってきてこの後は何とか白馬山荘までたどり付くことが出来た。
 
 天候はその後回復し夕日が傾くころにはすっかり視界が開けて最高。
ハイシーズンでしたが小屋は1人1畳の広さが確保できました。土日がらみだとかなり混雑するけれど、平日はそれほどでもないようだ。





 
 
 3日目 快晴。白馬山頂を往復してから杓子岳、白馬鑓が岳を縦走。途中登山者から「槍が岳が見えている」と説明してくれるのだけれど、私にはどうにも合点がいかなくて混乱。私のイメージでは槍が岳が左にあって尾根を右にたどって奥穂高という順番になっているのだ。しかしここでは、すっかり逆になっている。結局家に帰って地図で確認するまでなかなかこの逆転現象を納得出来なかったのだった。









 
 もし体力があれば以前のように白馬鑓温泉を越えて猿倉まで下るという考えもあったけれど、鎖場でもたつくなど今回はもうそんな体力はなかった。昼前には白馬鑓温泉小屋に到着していたけれど、早々に宿泊手続きを取って、温泉につかることに。

 4日目 今日も快晴。夏山でこのような天候に恵まれたのは久しぶりだ。

 5:30頃に猿倉に向かって出発。ひたすら歩いてほぼコースタイム通りで到着。駐車場までやってきたらヘリが点検作業をしていた。後は車で一直線に帰宅へ。
 




 来年はもっと体力が低下しそうでそろそろ山行き考えなければならなくなっきたみたいだ。