接ぎ木


 今年もすでに2月。例年2月に入ってすぐ茄子の種をまくことにしている。
といってもこの茄子の種は接ぎ木用の台木である。その後穂木の種をまいて2か月後くらいに接ぎ木作業を行い、約3ヶ月ほどかかってようやくゴールデンウィーク前後に畑に植えることができる。
接ぎ木用の台木種「茄の命」は普通には市販していないため今までもネットで注文していたけれども、一番少量でも50粒入りぐらい。実際には20粒もあれば十分なのでずいぶん無駄になっていた。確かに冷蔵庫で保管すれば来年も使えそうな気がしないでもないけれど、接ぎ木用に育てるには穂木との関係から発芽率やらその後の成長のことを考えると古い種ではやはり心配になってくるため、毎年購入していたのだった。
たまたま今年もネットで種を注文しようと検索していたところ、例年よりもさらに少量で販売している店を見つけた。
1袋20粒くらいだ。家庭菜園には都合がいい量だ。価格も多少安い。
ほかの接ぎ木用種も同様に少量で販売していたため、トマトとスイカ用に3種類注文。




 ところで接ぎ木するには台木用苗と穂木用苗の成長バランスが重要だ。
茄子の場合は台木用種をまいてから1週間から10日ほどして穂木用種をまくようになっている。
穂木用種は普通に市販されている。ただ毎年穂木用種についても発芽率やらその後の成長のことを考えると冷蔵保管できるとはいえ、もし穂木用苗の成長バランスが整っていないと、せっかくの接ぎ木ができなくなる恐れがあるため、もったいないけれど毎年種を購入することになってしまう。
惜しんで古い種を使って、もし発芽率が落ちていたり途中の成長でトラブルが起きては元も子もない。
古い種を使って失敗したこともこれまで何度かあるのである。キュウリのように比較的発芽やその後の成長の早い種の場合は1度失敗しても修正が聞くけれど、ナスのように発芽も成長も遅い種は1度失敗するともうどうしようもなくなるから、なおさらである。

 めんどくさいことせず接ぎ木苗を買ってくればことは簡単だけれど、そこが趣味の世界という面白いとこなのだ。