認知症テスト

 同居中の母が数ヶ月ほど入院していたとき、病院で最近認知症が進んでいる傾向があるので認知症テスト行ってみたところ、やはり認知症が進行しているという風に言われた。

 そこで行われてる認知症テストというものがどんなものかネットで調べてみたところ、「10分で出来る認知症チェックテスト」というのが見つかったので、試しに自分でどのようなテストであるかチェックしてみた。
長谷川式認知症テストについてはいろいろ問題点もあるということを聞いてはいたけれど、やってみることにした。

 まず第1問。年はいくつかという設問である。認知症になると自分の歳を忘れてしまものかと言う気にもなるけれども、こういった質問自体は普通の大人の人に面と向かって聞くと何か馬鹿にしているんではないかというような設問である。
しかも2歳前後の誤差は正答に含まれるという。
 もちろんこの問題はクリア。

 続いて第二問。今日は何年何月何日何曜日という設問である。まあこの設問にしても普通に答えて当然だと思われるけれど、得点は年月日 曜日それぞれで1点ずつというから、今日の日付だけ正確に答えることですでにもう4点は加算されることになる。こんなのが認知症テストかと思ってしまうが。この先を続ける事にした。

 第3問。いま私たちがどこにいるのかという設問である。
自分がどこに居るかなんて聞かれてどこに居るか分からないというのは認知症の1つの症状かもしれないけれども、質問に答える気もしないような内容であるけれども、設問であるから答えておいた。これでまた1点追加である。

 第4問。3つの言葉を言って下さい。あとでまた聞きますので覚えといてくださいと言って、桜・ 猫・電車の3つを覚えさせるのだ。
後からまたこの3つの言葉をどこどこまで正確に覚えているかということである。3つとも関連性は無いので後で、思い出せないかもしれないので、テストとしてはさもありなんという内容である。

 ここまでははっきり言って、なんだこれはと思ってしまうような内容だったけれど、第5問でひかかってしまった。100から7を引いたらいくつになるかという小学生以下のレベルの算数の問題だ。93と即座に解答出来たのだが、更に7を引いたらというところで、はたと止まってしまった。頭のなかで一生懸命引き算をやって答えが出るまでに10秒位かかってしまった。
こんな簡単な計算がさっと出てこなかったことに愕然としてしまった。
7という数字は私には計算上非常にやりにくい数字で、しかも足し算ではなくて引き算の方がもうちょっとややこしくなるということもあるけども情けない限り。結局86という答えが出た後は、比較的スムーズに回答はできたのではあったが、容易に計算できる部分とそうでない部分があるということを思い知らされたような気がするのであった。

 なお、設問はこの後第9問まであるのだけれど、もし関心があるのであれば各自でやってみてください。