古い新聞

 今年の春、富士登山に出かけたとき、道端の倒壊してしまった小屋の片隅に古い新聞が落ちていた。何気なく拾ってそのまま持ち帰ったままになっていたのだけれど、たまたま目に留まり、日付を見たところ9月15日付の新聞、それも昭和55年、1981年というからちょうど33年前の読売新聞である。




 敬老の日のため高齢者に関するニュースが一面トップに出ていたけれど、興味がわいたのは、日韓関連のニュースも取り扱われていたことだった。
1面下段の「編集手帳」の記事を載せてみる。(一部抜粋)
◆今度の日韓定期閣僚
会議について、決裂という
最悪の事態は避けられた
が「継続協議」の場では
改めて"冷静な目"での
対応が、要求される事に
なるだろう。無諭、韓国
ががつて日本の支配下
あったという.事情は厳し
く認識されなければなる
まい◇韓国側は、五年間
に六十億ドルにのぼる援助
を日本に要請した。韓国
経済は昨年からマイナス
成長。国際収支はかなり.
の赤字で、スタグフレー
ション=不況下の物価高
=も進行中だ。そのうえ
<北の脅威>に備えなけ
ればならない◇だから
と態度は終始強硬だった
という。しかし、そうい
う安保絡みの要請には到
底応じられないというの
がわが国の方針だった。
「今後とも経済協力と安
全保障とは全然関係がな
い」(園田外相)と、こ
れも最初からはっきりし
ていた◆韓国の人たちが
イルボン(日本)と口に
する時〈他の国の名前に
ない何ものかを加える〉
という。親しみ、憎悪、
あこがれ、嫌(けん)悪
  日韓の距離は近い。
そして、まだ遠い。

 今問題となっているいわゆる従軍慰安婦については全く触れられていない。


 もうひとつはテレビ番組欄。内容は別として放送終了時間がNHKでは午後11時台、民放でもせいぜい午前1時頃までであることだ。昔はこれで普通だった。原発問題もあるけれど、電力使用をもっと減らすことも必要だ。