ニコン1購入

  8月の夏もほぼ終わりかけてた頃 、親類から四国八十八カ所巡りに行かないかというお誘いがあった。旅行会社が設定している格安の第1回四国八十八カ所巡りがわずか2,980円という値段に惹かれて参加することとなったのであった。
 四国まで出かけるということでとりあえずカメラも持っていったほうがいいだろうということで、今まで旅行で時々使っているC社のコンパクトデジタルカメラを利用した。もちろん八十八カ所巡りの参拝最中に写真を撮るのはあまり勧められ事ではないけれども、先達さんによれば各寺でお参りが終わった後に写真を撮るのは自由であるという説明があったため、本堂と大師堂を参拝した後、境内の風景や山門などの写真を、持っていったコンパクトカメラで撮ったのである。
 四国へ渡るため明石大橋と鳴門大橋の上では動画も撮ってきた。ところが家に帰ってきてパソコンにデータを取り入れ見てみたところ、想像できないけれども多くの写真がピンボケ状態であった。さらに動画は完全なピンボケで全く見るに耐えないものであった。
 従来から動画に関しては時々ピントが合っていないことがあったけれど、ワンショットずつ撮る写真については、それほどピンボケになることはなかった。旅行でも写真を撮ることが2の次のようなケースの場合には、小型軽量のためコンパクトデジタルカメラを利用していたのだが、今回のようなピンボケ状態になったのは経験がなくなんとなくコンパクトデジカメに対する信頼性が薄れてきたのであった。
 ここ1年ほど前ぐらいからデジタルカメラとして一眼レフタイプのカメラでミラーレスカメラが各社で普及してきており、関心を持っていたこともあって、もしコンパクトデジタルカメラの買い替えになった場合には次はミラーレスにしようという気持ちがあった。
 そんな中でニコン1というミラーレスカメラが結構人気があるらしいという事をネット上で見出した。値段も意外と手頃になっており、ほどなくネット上で注文してしまったのであった。
 
 10月中旬 2回目の四国八十八カ所巡りに出かけた。まず四国に渡る時の明石大橋そして鳴門大橋で動画を撮り、途中お寺については参拝の後急写真を何枚か撮って帰ってきたのであった。そしていよいよ家でパソコンに取り込みその映像を見て納得したのであった。いずれもピントはきちっと合っており動画に関しても全く問題はなかった。
 もともとは動画はビデオカメラとして別途存在しており本来1枚ずつ静止画を撮る写真を撮るデジタルカメラに動画機能が搭載されるというのはまだ最近の話ではあるけれども、こういった静止画専用のカメラに付随して搭載されている動画機能というのは、ピント合わせ機能が不十分で、他社のカメラでもあまり綺麗に映らないという現象は起きているということはネット上で聞いてある程度分かっていた。
 ところが最近になって静止画専用である普通のカメラで撮った動画映像もほとんどピントについては問題のないレベルにまで改善されてきたというのが昨今の状況ではないかと思われる。

 つい先日のことであるが、姪の結婚式があった。ここで私がカメラ係として一眼レフカメラそれから今回買ったnikon 1ミラーレスカメラそしてもう1つはビデオ専用カメラと3台のカメラを持って結婚式に臨んだ。そしてそれぞれ3台のカメラでビデオ映像を取ったり静止画映像とか色々写真撮ってみたけれども、静止画映像に関してはやり一眼レフに一日の長があり動画撮影に関してはビデオ専用カメラに軍配が上がる。すべてを1台のカメラでカバーするというのは中途半端で、写真を撮る目的によって携行するカメラも当然変わってくるということになろうかと思う。