デジタルカメラの画素数その2

 デジタルカメラに関する続きの件について少し新しい事実が判明したので記す。
撮像素子と画素数に関して疑問点があったけれども、私の疑問にすっきり答えてくれるホームページを発見したのである。これはどういうことかというと、撮像素子の面積がデジタルカメラの画質を決定する一番の要素であるということである。従って画素数の大小だけで画質は決まらないということである。しかしもうひとつの要素として1画素数あたりの撮像面積がどの程度の大きさであるかということもあり単純にゆかない事実もまた存在しているのである。
 ネットで色々情報を見ているうちに画像の善し悪しを決めるポイントは撮像素子のまずは大きさであるが、疑問点というのがでてきたのは撮像素子が小さい場合その面積に応じて画素数を少し落す、そういう方法によって1画素数あたりの撮像素子の面積を同等に持ってくれば出来上がりの写真の品質は撮像素子の大きさにそれほど左右されない同等の画像が得られるのではないかなという考え方であった。
 もともと画素数自体についてはディスプレイで見るのであれば200万画素あれば十分という風には聞いていた。これよりも大きな画素数を必要とするのは、プリントアウトしたりあるいは印刷するというようなケースの場合により高い画素数を持っていた方質の高い写真になるというのは理屈上はわかっていた。しかしどこまでの画素数が必要なのかということに関しては大きければ大きいほどいいと一概に言えず、実用的な範囲ということを考えると、例えば週刊誌大であれば600万画素もあれば十分と言われている。確かに今のハイビジョンの映像でも200万画素である。これでそこそこ綺麗に見えるわけであるので、それよりも高い画素数を求める本来の目的は一体どこにあるのかと、いう問題点も見えてくるのである。
 もともと写真にこだわってる頃は解像度の高いというのは非常に重要なポイントではあったけれども、結局フィルムで写真を撮りプリントアウトするといっても大抵の場合はサービス判サイズせいぜいキャビネ判程度まで引き伸ばすのが普通であり、それ以上大きな写真にして鑑賞するというのは特別の用途の場合でなければ有り得なかった。つまりこのことはどの程度の画素数が本当に実用的に必要なのかどうかということを考えると今の200万画素から500万画素もあれば実は本当は充分ではないかと思われる。
 したがってこれより高い画素数を持つ場合は特殊な用途でなければあまり意味がない。そういうことからすると昨今の1,000万画素どころか2,000万画素まで画素数をどんどん増やすという事はこれはもう商売上の1つの売りとして行っているに過ぎないのではないかと思い、画素数が多ければ多いほど良い写真が撮れるというのはの間違っているのではないかと理解することはできた。
 ただここで1つ疑問に思ったのは、撮像素子が小さければ撮影するときの画素数を落として写真を撮った場合にどうなのかということである。つまりAPSタイプのいわゆるデジタルカメラの一眼レフ方が持っている撮像素子22 mm ×13 mm程度の大きさであるが、この撮像素子で約1,800万画素の映像を切り出している。これより小さい例えばコンパクトカメラのような場合に撮像素子が例えば3分の1ぐらいの大きさであるため、画素数も3分の一に落として写真を撮ればほぼ同等の品位の映像が得られるのではないかなという風に考えたのであった。
 つまりカメラの持っている最大の画素数ではなく、画素数を落として撮ればきれいな写真ができるという単純な発想ではあったのだけども、このことについての明確な説明というのは今までどこにも私がネットで探した中では発見できなかった。 ところがネットの中にこの点について明快な回答が出されているweb情報が見つかった。まあこれを見て私もやっと納得したのである。
 つまりそのカメラの持っている最大画素数を例えば半分に落とし写真を撮った場合、撮像素子の大きさが一緒であれば1画素数に対する撮像素子の面積は2倍になるため、半分にした方が滑らかできれいな写真が撮れるのではないかという考え方は、実はあてはまらないということが判明した。
 結局それはなぜかという説明であるけれども、もともと撮像素子で撮った映像をそのカメラの持ってる最大画素数で割り算して出来上がってきた映像がjpeg画像ということである。そこでもし画素数を落とした場合にどうなるかというと、この場合はもともとそのカメラの持ってる最大画素数を落とすということは、撮像素子から取り出した映像を間引いているという方法のようである。
 半分に画素数を落せば、それは撮像素子の半分の情報で写真を作り出しているということになるために、結局その分画質が劣化するという考え方になっているということがわかった。したがって有効最大画素数を切り下げで撮影してもそれは決して撮像素子そのものの大きさが変わってない以上画質は劣化するということだ。したがってそのカメラの持ってる撮像素子すべてを最大限有効に使う場合には最大の画素数で写真を撮るという方法になるということであった。