12月も中旬を過ぎてくるとさすがに気温は下がってくる。今日はかなり朝から冷え込んでおり畑作業にはあまり向かない日ではあったけれども、昨日収穫に来たときここしばらく畑の農作業行っていないせいもあり、雑草が結構生えてきているのに気がついた。というわけで、早朝から畑に行ってしばらくぶりに雑草を除去しようした。
 Tさん出会い、今日は雑草を取るために寒いけども畑へ来たという話をしたところ、その人の言うには最近本屋さんで読んだ本によると、雑草もある程度は畑の作物には必要なものであるという。あまり雑草の方が大きくなって本来の作物の方が雑草に負けるというような状況ではいけないが、共存状態にあるんであればそれほど無理に雑草を取らなくても良い、というようなことが書いてあったという。
 一般論として畑を借りて農作業している場合、雑草がはびこっている状況では畑をきちっと管理しているという風には見られない。私が借りている5区画でも前に借りていた人が自然農法と称して全く雑草を取らないまま作物を作っている人がいた。ほとんど雑草に埋もれた状態でそれほど収穫量も上がるとは思えないような状況であり、周辺の人の顰蹙をかっていたと聞いたことがある。
 ということでなるべく雑草は生やさない方がいいということで、こまめに除草する必要は感じてはいたけれども、今日の話のように雑草と共存するという考え方もあるとすると考え方を少し修正する必要があるのではと思った。
 
 話は一応終わって、今日の予定は雑草をとるつもりで来ていたので、畑でしばらく雑草をとっているとそこへまた別の人が通りかかった。私がとっていたのはニンニクとラッキョウの雑草であったけれども、その人はとなりの畝に植わっている玉ねぎの雑草を見て、これらの雑草を早く取らないと玉ねぎに栄養が行き渡らないと言って、自ら雑草を抜いた。にんにくやらっきょうの雑草は取る必要はなく、そんな時間があるんであれば玉ねぎのほうの雑草を抜いたほうがいいという。
 こまめに畑にきている人の畑を見ていると雑草はあまり見られないが、雑草が収穫にどの程度影響しているのかどうかという点に関してははっきりとよくわからないところがあるのも事実である。
 ということで自宅に戻ってからインターネットで雑草の件について調べてみたところ結構いろんな書き込みがあるのに驚いた。つまり雑草と共存しながら作物を育てるということは、一般的なものとして多くの記述があるの発見したのであった。
 純粋に作物だけにこだわると、土の中の細菌層がその作物に特化した細菌層となって、土壌の偏りをもたらし連作障害等の原因の1つになっているという。もしそうであるのであれば、雑草を抜いてしまうのは作物の成長に必ずしも適当ではない、何かわざわざ労力を使って作物成長のためには逆行しているようなことをしているというふうにもとれてしまう。
 
 今年の夏トマトの青枯れ病とか、土壌中に様々な細菌や害虫がはびこったって事実もあり、この雑草との共存という新たな考え方というのは来春以降の農作業のポイントになりそうな気がしないでもない。ただどの程度雑草との共存を図るかということに関しては、いまいちよく分からないところもある。柔らかい雑草であれば作物に対する影響あまりなさそうな気がするけれども、繊維質が丈夫で根が広く張るような雑草になると、本来の作物に大きな影響を与えるような気もするため一概に雑草と共存といってもなかなか簡単にはいかないような気もする。
 それともう一つ、雑草と共存するとしても作物を収穫した後の雑草については結局いずれかの段階で処分せざるを得ないため、これらの雑草があまりにはびこることになっては次の農作物を植えるための支障になるような気がするため、雑草と共存するといってもむつかしい気がする。