ヒヨドリ

 
昨年末から葉ボタンを3鉢玄関前において置いた。


 きれいに咲いていたのだったけれど、先日少しばかり異変が起きているのに気がついた。というのは葉ボタンの周辺が多分ヒヨドリと思われるけれども、ついばまれているのであった。当初気がついたときは、周辺部から順番に葉を食べてゆくのかと思い、ヒヨドリも冬場はえさが少なくなるので、多少は大目に見てもいいけれど、あんまり被害が広がるようであれば、ネットをかけるか屋内にでも移動させなければならないかと注意して見ていた。



 しかし葉の被害は周辺部の緑色をしているところだけで、中心部はほとんどその後食べられていない。葉ボタンは花キャベツといわれるくらいで、食用にならないわけではないらしいけれど、軸は硬くてキャベツほどはおいしくないと聞いたことがある。しかしヒヨドリにしてみれば周辺部も中心部も同じではないかと思っていたけれど、なぜか中心部の色が変わっているところには手を出さない。ということはヒヨドリは緑色をした葉しか最初から食べるつもりは無い様である。
 そういえば、畑にある赤キャベツもまったく被害にあっていない。


 すぐ横にあるブロッコリーの葉がひどい状態になっているというのに。緑色をした葉しか食べないのはなぜか理由はよくわからないけれど、ヒヨドリが色を識別していることはわかる。
 ネットで調べてみると一般に鳥はヒトよりも色彩に関する視覚は鋭いということだ。紫外線も見えるらしいからすごい視力である。


 ヒヨドリが庭にあるセンリョウ、マンリョウの実をついばんでいるけれど、こちらは緑の葉には目もくれず赤や黄色の実だけを狙ってくる。ということはエサになる種類によって色彩を区別しているのだから不思議な気がするのである。