接ぎ木

 いちごの移植もようやく終了していよいよ春物の定植時期になってきた。
昨年秋に収穫後保存してあったヤーコン・里芋、そして先日買ってきたばかりの生姜を、この際少々気温は低いけれども一気に空き畝4つのうち3つを使って植えてしまった。
 またIk氏からもらったサラダ菜苗と、小カブ・春菊の種を春キャベツの畝の片隅に無理矢理押し込んでしまった。
 もうこれで残った畝は1本しかなくなってしまった。一方、先日インゲン豆2種と茄子・トマトの種もポットに播いてあるのでいずれこれらを定植することになるけれども、どこにどうやって定植するか今のところ見当がつかない。
 もうすでに茄子・トマト・きゅうりなど苗がいっぱい売られている。近々これらの苗も購入して植えたいと思っているけど、どうしたものかと思案の真最中。

 ところで売られている苗は相当大きくなっており、買ってくればすぐそのまま畑に定植することができる。種から育てるとこの大きさになるまですくなくとも1〜2月はかかるはずだから、こうした苗は気温が相当低い2月ごろに種をまいたものと思われる。家庭菜園ではその様な時期に種をまいても気温が低すぎて発芽しない。
 普通の家庭菜園ではトマトやナスの苗を育てようとすると4月以降になって種を播き、畑に定植できるのは5月後半から6月ということになってしまいかなり遅れる。そんなことでなんとなくネットを見ていたところ、家庭菜園でありながら自分で育苗器を用いて 2月ごろに種をまき苗を育てているというブログを見てしまった。
 去年トマトが青枯れ病になってしまい、せっかく大きくなった苗が一気にしおれて枯れてしまった経験がある。土壌中の細菌とかウイルスによる病気で、これを克服するには土壌殺菌を行うか、青枯れ病に耐性の強い接ぎ木苗を買うことになるのだけれども、土壌殺菌は素人では無理ということから接ぎ木苗を買うしか手段は無い。
 しかしこのブログでは自ら接ぎ木苗を作ることを家庭菜園の楽しみの1つとしているのである。これを見てから私も接ぎ木をして青枯れ病を防ぎたいという風な気分になってしまった。
 
 育苗器はちょっと値段が高いのでそれに代わる方法は無いかといろいろ見ていたところ温熱マットを使って下からポットを暖めるという方法が紹介されていた。ということでまずこの温熱マットを購入してそこにポットを置けば、ある程度気温の低い時でも種まきができるのではないかと考えた。
 ところが接ぎ木をするためには、種を早く播いて苗を早めに大きくさせるということ以外に、接ぎ木をしてから後の苗の養生が極めて重要なポイントになるということが書いてあり、ここの部分が一般の家庭ではうまく管理できないために、接ぎ木は非常に難しいという説明があった。
 接ぎ木作業行ってから活着するまでの苗の養生が問題である。
 ということになると温熱マットで下から暖めればいいというような単純なものではないということになり、育苗器を使って発芽させた後も、温度湿度も一定期間コントロールすることが必要であるという事になってきたのであった。
 
 結局、少々値段は高いけれども育苗器をネットで注文してしまった。接ぎ木しようとすると今年の場合はもうすでに時期を過ぎているので、実際には来年になるかとは思うけれども、実験をするということが出来るかと思うので、今からでも試みてみようと思う。
 接ぎ木を行うということなると、ネットで調べてわかってきたのだけれども、接ぎ木用に台木となる種が必要であるということがわかった。青枯れ病に耐性のある接ぎ木用の種と、本来の苗の種を用意し、種まき後30日〜40日の時点で接ぎ木するというものである。
 普通の種はスーパー等で手に入るけれども、接ぎ木用の種は特殊なもので、一般には販売されていない。ネットで調べトマトの接ぎ木用種を注文してしまった。 Bバリアという名前の種である。
 なお接ぎ木時に接着部分を固定するクリップも必要ということもわかったので、これらもまたネット上で購入しなければ作業そのものはうまくいかないかもしれない。
 
ブログでは接ぎ木は、結構失敗が多くて素人ではなかなか難しいという。これも趣味として割り切って考えることにしている。


ネット注文した育苗器