手振れ補正

 邪道かもしれないけれど、歩きながらとか車の窓からなどのようにブレやすい映像を撮ってみたいということで、昨年手ぶれ補正機能が比較的高いと称されていたビデオを購入して、実際撮ってみたところ、自分が思っていたよりも効果がなく、多くのビデオファイルがお蔵入り状態になっている。

 何とかこのお蔵入りになっているビデオファイルを活用できないかとネットでいろいろ調べていた所、フリーソフトで手振れを補正することができる人気のソフトが有ることがわかった。

 早速ダウンロードして効果を確かめようとした。

 動画ソフトでVirtualDubと言う。そのソフトにDeshakerというプラグインを導入するものだ。
32ビットと64ビット版があったため、今使っているPCは64ビットなので64ビット版をダウンロードしてインストールしてみたところがさっぱり動作しない。しかたがないので32ビット版の方をダウンロードしてインストールしてみたところ一応動作するらしいことがわかったためこちらの版で動かすことにした。

 使い方はネットに書かれているのでそれにしたがって操作をしてみたところ、全く動かない。

 大雑把に言うと、補正したいビデオ映像をVirtualDubに開き、Deshakerを追加してパス1・パス2を設定し、最初にパス1でデータ解析したのち、パス2で補正しその後補正したファイルを保存するといった操作をすることになっている。

 ところがパス1で解析した後パス2で補正するところが全く出来ない。

 ネットの書き方を見ていると特に難しい所も、問題となるところも見当たらない。
こういった時、わかりやすいマニュアルがないとどうにもならない。

 操作方法が間違っているのか、ソフトの不具合があるのか、またはもっと別な理由があるのか自分では全くわからなくなってしまうものだ。

 ネットでソフトの使い方をいろいろ調べてみると、微妙だけれど操作の仕方が違っているのを発見した。最初はパス1とパス2を同時に設定してから操作を開始していたのだけれど、別の操作方法ではまずパス1を設定し解析が終了してからパス2を設定して補正を行うような方法である。

 この方法で行ってみたところ、無事補正を行うことが出来た。

 確かにこのソフトで補正を行うとかなり綺麗に補正されてあまり違和感がない。ただ1つのビデオファイルごとに同じ操作を繰り返さなければならないし、時間もかなりかかってしまい、1つ2つのビデオファイルならなんとかなるかもしれないけれど、10から20のファイルともなってくるとあまり実用的でもない。

 更にこのソフトで操作する場合ビデオファイルを一旦aviファイルに変換しなければならない。(ファイル変換なしでもできるプラグインをインストールしたけれど動作しなかった)や、補正後のファイルの周辺部分の切り取りという作業がもう一つ必要になっているなどまだまだ使い勝手は全く大変なのである。

 以前から使っていた動画編集ソフトediusネオには手ぶれ補正はないし(実はこれば間違っていた)、この前購入したビデオスタジオプロに付属している手ぶれ補正はあまり効果が無い。と言ったわけでしばらくビデオ補正に関しては放置してあった。ところがネットを見ているとediusネオでも手ぶれ補正ができるという。それはediusネオソフトに別にもう一枚CDが付属しており、mercalliというファイルをインストーするとediusネオでも手ぶれ補正が可能であることがわかったのだ。

 結局、このソフトで今までお蔵入りになっていたビデオファイルを補正してみたところまずまず使えたのであった。
かなり回り道をしたけれど、手持ち撮影でもなんとか見ることができる映像の編集が完成したのであった。