草取り鎌

 畑の雑草取りに欠せないのが草取り鎌。私は使い勝手のいいカッター鎌を使っている。

 ところがよくあることなのだけれど、畑で作業中にどこかに置き忘れてしまうことだ。大抵は次の日に気がついたり、見つけるためそれで事は済んでいるいる。

 今年の春先イチゴの植え付け作業をしている頃に買って間もない鎌を置き忘れてしまった。

 次の日にいくら探しても見つからないのである。春先はまだ作物は大きく茂っているわけではないので探しだすのはそう難しい話ではなかったのだけれど、さっぱり見つからないのである。

 雑草取りには欠かせないため、また新たに予備を含めて2本買い求めた。ただ畑で見失うとあまり目立たず探しだすのが大変なので、柄の部分に目立つ蛍光テープを巻くことにした。

 イチゴの収穫も終わって順次撤収し、畝を耕した時にそれとなく注意をしていたけれど全く発見できないままであった。もしかしたら畑以外のもっと別な所に置き忘れていたかもしれないと思ったりしながらも、草取り鎌のことは忘れていった。
 
 先日甘藷の撤収を行ったのだけれど、甘藷のつるが隣のイチゴの上に覆いかぶさっていたためそのままにしてあったイチゴの畝があった。

 今日最後に残っていたそのイチゴの畝を耕していたところ、耕運機にガツンと当たる異物があり取り除いてみたところ、なんとそれが置き忘れていた草取り鎌だったのだ。半年ぶりに発見だ。しかし土に埋もれてすっかり錆びてしまっていた。

 処分しようかとも思ったけれどせっかく見つかったのだからと、サビ落としをしてみた。なんとか少しは回復したため、しばらくは使ってみよう。



出てきた草取り鎌


サビを落とした所


蛍光テープを巻いた予備の鎌