卓球指導

 今日はTR卓球クラブ今年最初の練習日であった。初日ということもあって12人が集まる盛況だった。まあそこはいいとして途中からFOさんが小学生との練習指導にやってきた。実はこの人とは昨年桑名卓球大会で対戦して完敗したのである。FOさんは前からもKZ卓球クラブでも顔を見せており、直接話をするほどの間柄では無いけれどもよく知っている人である。
 TR卓球クラブの練習が終わった時に別のコートで小学生にサーブを教えており、私も一緒になってその練習ぶりを見ていた。
 それは下切れサーブの練習である。相手のコートに入ったピン球はそのままネットに戻ってくるというよく切れた下切れサーブであった。
 多少顔見知りもあったTMさんが話しかけた。そこから少し話が始まって、TMさんが試合の時相手のサーブがどちらに切っているのかよくわからないので、その見分け方を教えてほしいと聞いたのである。 FOさんはラケットの方向見ていればすぐわかるということを説明してくれた。ラケットが横ないし上向いておれば下切れ、ラケットの面が下を向いていれば上切れ、立っていれば横切れという説明である。要はラケットの面だけ見ていれば簡単に判断がつくという。
 そこでこの前桑名卓球大会の時にFOさんのサーブが、上切りサーブである事は分かったけれども、そのサーブの切り方の強さが全く判断がつかず、ほとんどが台上からオーバーしてしまったことについて聞いてみた。
 サーブの出し方は同じ力で出してはいけない。出すたびに力を調整し相手側がそのサーブの受ける時の角度が定まらないようにするのがコツであると説明してくれた。つまり同じ力でサーブを出せばそのうち相手も慣れてくるため、 出す力を加減することによって相手がそれを追従できないうちに試合をが終わってしまったというのが肝要という。
 確かにそう言われてみれば同じように出しているように見えても、切れ方が違うためにラケットの角度が定まらなかった。私は最初から目一杯切ったサーブを出し続けるけども、これは逆に言えば相手がやがて慣れてくることにより返球されてしまう。たとえ1セットを取ったとしても2セット目以降については修正されて逆転されてしまうということである。 サーブの力を変えながら出すというのが非常に大きなポイントである。それも1球目に最も強く切りその後は強弱を織り交ぜるというのが作戦という。
 それから処理がむつかしい上切れサーブの対処方法について聞いてみたところ、台上で弾んだ直後に小さくスイングすることが肝要という。高く弾んだ球になってからでは難しいという。 
2点目について、サーブはもちろん球を打つときは肘を支点にして上腕と手首の振りだけでコンパクトにスイングするということである。スイングしたラケットは下顎から胸のあたりくらいまでで、顔まで来るのは振りすぎという。それ以上肩全体大きく使う打ち方は安定しないのはもちろん、相手からの返球に対する備えも遅れてしまう。私は大きく腕を振りすぎてしまい返球時の対応に遅れてしまうというのは自分も気がついてはいたけれども、どうしても強く打とうとしてスイング大きくなってしまうことを繰り返している。
 またラケットの握り方について説明もあった。多くの人はラケットを強く握りすぎるという。強く握ると上腕に力がかかってかえってスピードは落ちるという。 サーブを出すときもほとんどブラブラに近いような状態でラケット持つ方がよく切れるサーブが出せるということであった。
 それからラケットの面の出し方として、卓球台のセンターラインにラケットが垂直になるようにして持てばそれが正しい角度になっているというのも簡単でありなおかつ非常に重要なポイントであるということを教えてくれた。
 また、試合に勝つにはまず球を返球することを心がけること。打ちに行ってもミスをすればなんにもならないとも言う。このことは私も試合で実際に感じていることでありやはりそうかと思った。FOさんは試合は自分が打って勝つのではなく、相手がミスをすることにより終わってみたら勝っていたという試合運びでいいという。
 納得してしまった。これからは無理に打ちに行く試合をしないようにしよう。