消える正月風景

1月3日に注文したオーディオ3点セット、早々に早くも我が家に到着してしまった。アンプとCDプレーヤーについては想定の範囲内であったけれども、やはりスピーカーは相当大きな梱包となって届いた。 早速梱包をとき予定の場所にセットし、しばらく聞いていなかったオーディオを久しぶりに楽しむことができた。
 ここで考えてみるとオーディオを注文したのは1月3日夜、まだ完全な正月休みの真っ最中である。それにもかかわらず注文と同時にすぐ商品が発送され1月5日午前中に我が家に付いているのである。クレジット決済にしたために銀行口座振替よりも手続きは簡単であるにしても、この速さは何と言っていいのだろうか。
 つまりこれらの業務に関連してる人々は、はっきり言って正月休みをほとんど取っていないと言える。オーディオ製品のような必ずしも幕の内期間中に営業しなければならないものという風にも思えないけれども、正月休みもナニもない現実を感じざるを得ない。
 そういえば今年は1月1日の朝早、初日の出を迎える人々がいたことは事実である。しかし1月2日、大阪まで出かけたけれども、名古屋駅はおろか途中の京都駅、新大阪駅の新幹線構内やホームも含めて和服姿の人は全く見ることがなかった。行きも帰りも電車は結構混んでおり、たぶん多くの初詣客も乗車していたと思われるけれども、雰囲気から見る限りお正月を感じさせるようなものはなかった。
 大阪市内を少し歩いてみたけど通常と変わらない。せいぜいしめ縄飾りが飾ってある店もない事はなかったけれども、まず普通の日常と変わらない風景である。
 大晦日であってもコンビニエンスストアは無論、ショッピングセンターも31日夜まで営業し、そして1月1日元旦早朝からすでに営業開始しているのが今の世の中である。これではお節料理も必要がないという、メリハリのない元旦お正月というような時代に変わりつつある。ここまで休みなしで営業しなければならない理由が果たして本当にあるのだろうかと以前から不思議とは思っていたけれども、世の中はそういう流れになってしまっている。
 当然そこに勤めている人々にとっては大晦日も元旦も全く休みなしで働いていることになる。勤務している当人はもちろんのこと、家族はこの様な勤務状況についてどう感じているんだろうだろうか。せめて元旦ぐらいゆっくり休んだらいいのにと私はいつも思っているのだが。
 もちろんライフラインに関連する仕事はやむを得ないとしても、食料品や娯楽品といったものについては1日ぐらいお店が休みであってもまず困ることはないと思うのだが。
 ところで私が昨年、 28日に注文した平成25年度の日めくりカレンダーだけれども、注文した時点ですでに休みに入っており営業開始は1月7日からという。カレンダーは年始には必要なので年末まで営業しているかと思ったらそうでもなかった。年末年始を長期に休みを取るという業界も実際にはあるのだ。


届いたオーディオ3点