浜松航空自衛隊広報館

 冬の日差しがまだ淡い1月8日、浜松の航空自衛隊基地にある広報館へ出かけた。桑名を出発して電車を乗り継ぎ豊橋駅をすぎたあたりからなんとなく、太陽が明るく感じられるのである。畑や田んぼも桑名のように湿っぽくなく乾いている。
 浜松駅を降りると風が冷たくないのである。やはりこちらは気候が温暖のようである。

 浜松駅から広報館方面へ行くバスに乗った。路線バスは道を曲がりくねって25分くらいで郊外のバス停に降り立つ。バス停はあらかじめ調べてはあったのだけれど、広報館への案内は何もない。

バス停横に大きな松がありました。

車1台が走れるような道をしばらく歩くとようやく1枚の標識が現れた。バスで訪れる人はそんなに多くないのかと思わせた。

 広報館は無料で入場できる。展示館を一通り見てラウンジで軽く昼食。基地の飛行場が見渡せるのだけれど、今のところ1機も飛行機は見えない。ウエイトレスの人に聞いてみたが、日によってまちまちでよくわからないみたいな返事だったためそれ以上聞くのはやめた。


 展示室を外に出たところにF104戦闘機が展示したあった。この戦闘機は私が各務ヶ原に住んでいた頃、各務ヶ原飛行場で時々飛んでいたのである。垂直に上昇する訓練飛行は今でもはっきり覚えているくらいインパクトのあるものであった。
 感慨深くその機体を眺めていたら、年格好が私と同じくらいの人がいろいろ話しかけてきてちょっとした飛行機談義となってしまった。中津川市から車で南下して10回以上も訪れているというからかなりマニアとみうけた。

 そのうちジェットエンジンの轟音が聞こえてきたため基地フェンスに向かうと練習機が7、8機現れやがて単機、複数機で離陸訓練を始めた。民間航空機のような離陸して直ぐに機体を上向きにするのではなく比較的水平のままであるのが見慣れない離陸であった。



 家に戻った頃は陽がすっかり落ち、また寒い桑名に逆戻り。浜松と桑名の年間気温を調べてみたところ冬は桑名が寒く、夏は逆に浜松が涼しい。浜松にいる子供が帰ってくると「桑名は寒い」と言うのもその通りである。