ラバーのこだわり

 先週KZ卓球教室に行った時、表ソフトラバーを貼った卓球ラケットが置いてあった。そのラケットを使ってピン球を打ってみたところ、普段使っている裏ソフトラバーとそれほど違和感なく使えた。私はシェイクハンドを使っているので表面・裏面を使って打つ。実は卓球の試合をする時、試合前にラケットを交換しお互いにラバーを確認しあうのだが、シェイクハンドを使っている人は裏面と表面で別々のラバーを貼っている人が多いような気がしていた。私の場合は両面とも裏ソフトラバーを使っており表で打っても裏で打っても対戦相手から見ると球質に大きな違い無いことから比較的やりやすいと思われている。
 
 両面をそれぞれ使うのであれば裏と表を別々のラバーを貼った方が、相手に対して球質に変化があって試合には有利になるのではないかという思いは前々からあった。ただ裏と表に別々性質の違うラバーを使う場合相手に対する変化があると同時に、自分の方にも球を打つときにラバーの性質に対応した打ち方をしなければならないという事もあって、今まで両面とも同じラバーにしていたのである。
比較的同じような打ち方ができなおかつ表と裏で変化がある球を打てるのであればその方が試合には有利かなという風に思い遂に数日前、表ソフトラバーをネット注文したのであった。
 
 ところがである。先日の全日本卓球選手権大会が行われ大会の模様がテレビで中継された。最近でこそ卓球も昨年ロンドンオリンピックで銀メダルを獲得したりして、以前よりはテレビでも取り上げられることが多くなったが、今回は 6時間づつ二日間放送された。最近では珍しい長時間の連続放送であった。もちろんこの映像をビデオで撮って、男女のそれぞれのファイナルゲームまでを見たのであった。

 選手が使っているラケットは大きく画面に写っているのでどのようなラバーであるか大体の見当はつくのである。シェイクハンドの場合、ラバーは男子の場合も女子の場合もいずれも両面とも裏ソフトラバーを貼っているのであった。表面裏面で別々のラバーを使っている選手は皆目見当たらなかったのであった。
有力な選手は両面とも裏ソフトラバーを使用しているということがはっきりとわかったのであった。

 テレビ放送を見ていてまた気が変わってしまった。現在使っている裏ソフトラバーを表ソフトをラバーに変えてみようと思い、新たにラバーを注文したのであったけれども、その商品が届く前にすでにその表ソフトラバーを使うという考え方を取りやめて、裏ソフトラバーでゆくことにしてしまったのであった。

 結局、今使っている裏ソフトラバーが劣化してきているためこのタイミングということで、裏ソフトラバーを追加でネット注文。わずか数日で考え方が変わるというのはまあ自分のラバーに対する自信のなさの表れとは思うけれども、試合を有利に進めたい気持ちから、ラバーにこだわり、表ソフトラバー・裏ソフトラバーのことを考えているためこのような迷いが生じている。自分ながら情けないと思う次第である。