黒ニンニク

 ニンニクの収穫を終えて1週間ほど干してから、黒ニンニクの発酵に取り掛かった。実は炊飯器を昨年の段階で購入してあったのだけれど、別の物を保温にして使ったときに温度が想定したほど上がらなくて変だとは思ったけれど、そのままになっていた。
今回改めて炊飯器のマニュアルを見たところ、工場出荷時は60度に設定してあったのである。そこでこの炊飯器の保存温度を76度に変更して保温を始めた。

電子炊飯器の保温温度を変更する方法
1 コースから「早や炊き」に設定
2 保温を押す
3 予約を押す
4 保温を押す
5 炊飯を押す
6 コースを押して76を表示させる
7 4秒待つ
 設定完了

 この炊飯器にあらかじめセットされている保温温度の60度から、黒ニンニク発酵に必要な80度程度に設定しなおすためにこんなややっこしいことをしなければならなかった。
 ボタン操作で様々な設定を行うのが最近の機器ではあるけれど、金庫の扉を開けるときよりも面倒だ。マニュアルをなくしたらもう何も出来なくなってしまう。

 ところがマニュアルに「12時間を越える保温はしないでください」と記載があるではないか。黒ニンニク作成には2週間保温が必要だ。もしかしたら途中で何かトラブルでも起きるかもしれない。

 一週間程はサーモスタットが入ったり切れたりするような音がしていたけれど、何とか保温が続いていた。しかしその後、ついにスイッチが勝手に切れてしまった。

 炊飯器が冷たくなっているのに気がついて、あわてて再び保温のスイッチを入れて継続。保温温度がリセットされていないか確認したところ、76度で変わっていなかった。

 2週間経過したところで、ためしに食べてみたところ、何とか黒ニンニクになっていた。いろいろ手間はかかったけれど、出来上がったのだからよしとしよう。

 後で聞いた話によると、黒ニンニクを作成するには1週間程度の乾燥では早すぎるという。多分そのためか毎日布きんで水分を吸い取らなければならなかった。
おかげでスイッチが切れているのに早めに気がつくことも出来たのである。