アニメ映画

 今年 1月台湾に旅行し、最初の観光地が九份であった。私にとっては初めての場所で特段何の予備知識もなかったけれども、現地に行って観光案内の人からここは日本のアニメ映画「千と千尋の神隠し」の舞台になったところだという説明を聞いた。まあそう言われてみるとだいぶ昔になるけれども、テレビで放映されたことをわずかに覚えていて、なんとなく言われてみればそのような風景のところもあるがという風に感じたものであった。
 そしてつい先日のバス旅行で広島県福山市鞆の浦に行ったときの話である。この街の案内の中でやはりアニメ映画「崖の上のポニョ」の舞台になったという説明があった。どちらもスタジオジブリ宮崎駿監督が制作したアニメ映画のモデルあるいは舞台となった言われるところにたまたま偶然相次いで訪れたのであった。

 そんなことからわずかな印象しか残っていない「千と千尋の神隠し」をDVDで借りてみようと思い、自宅の近くのレンタルビデオ店に行ってみたところ、ちょっとびっくりしてしまったのである。
 宮崎駿のアニメ映画はずらりと店に並んでいるけれども、なぜか「千と千尋の神隠し」だけはビデオが全部レンタル中になってしまっているのであった。この映画が上映されたのは2001年で10年以上昔であり、もうその頃のビデオであれば棚に当然残っている思っていたのは実はそうではなかったのである。
 そうなると一層この映画を見てみたくなるものである。たまたまレンタルビデオ店は卓球練習に行く桑名体育館の途中にあるため、帰りにその都度寄ってみたのであったけれども結局3回ほどはレンタル中のままであったが、数日前ようやくそのうちの1本が戻っているのを見つけ早速それを借りてきたのであった。
 映画の内容はいろいろなところで取り上げられており、私が云々の問題では無いけれども、この映画に関するインターネット上の膨大な情報をあらためて知ることで一段とまた驚くことになってしまったのであった。
 細かい事はネット上見れば全て出ているけれども、国内映画興行上歴代トップの記録を打ち立てているという。やはりこの映画はいまだレンタルする人が多いなという風に思ったのである。
 
千と千尋の神隠し」のモデルあるいは構想の重要な場面となった台湾の九份という町についてスタジオジブリジブリ側は一切ノーコメントであるということと、もう1つのアニメ映画「崖の上のポニョ」の舞台となった広島県福山市鞆の浦でもモデルになったという風には説明していないというのである。これらについての理由はよくわからないけれども何か意味があるのかなと疑ってしまうのである。