熊野古道


新聞に熊野古道世界遺産に登録されてから10周年を迎えるとの記事が掲載されていた。この事については少し気になっていることがあったので述べてみる。


新聞記事


 熊野古道世界遺産登録に関しては、地元の一部で世界遺産登録に反対している人達がいることは、以前ニュースで報道されたことがある。また、現在ネットでもその経緯について知ることができる。

 ネットの書き込みにこのように書かれている。


それまでの当たり前の山道が、市教育委員会により、突然『熊野古道』という立派な名前に変わったのだ。


つまり熊野古道という呼び名はごく最近になって使われるようになったということである。

それを裏付けるというと大げさではあるけれど、家にある旅行冊子が前から気になっていたのである。

写真の旅行ガイド本は昭文社南紀である。

2001年5月発行となっている。


 熊野古道がまだ世界遺産に登録される少し前ではあるけれど、この冊子の何処を見ても「熊野古道」の呼び名はもちろん、道案内も全く出てこないのである。
世界遺産に登録されるくらいであれば、旅行案内冊子に当然出てきてもおかしくないと普通なら考えてしまうのだけれど不思議だ。

南紀の目次



南紀の索引 「熊野那智大社」だけが載っている


 この本が発行された頃は熊野古道という呼び名はあったけれど観光案内書に記載するほどの魅力がなかったのか、まだ熊野古道という呼び名がなかったのかその辺の事情はよくわからない。