写真
Google フォトに容量無制限で写真をアップロードできるのも今月限りとなっている。
これまでにも昔の古いネガ写真をデジタル化していくつかアップロードしてきたけれども、5月の期限も残り最後ということでもう少しデジタル化しておこうという写真を取り出してアップロードをしているところである。
ちょうど今から50年昔の古い写真が手元にある。
これもデジタル化してアップロードしようとしているわけだけれども、昔の写真は全てフィルムで写真を撮ってプリントアウトして印画紙で見るネガフィルムと直接スライドで見ることができるポジフィルムの2種類がある。ほとんどの場合はネガフィルムを使用していたのだけれど、ポジフィルムでプロジェクターなどを使って鑑賞するというスライド方式の写真もいくつか撮ったものだ。
昔はネガフィルムの映像はプリント時に色の若干の変化があって本当に原色に近い写真を撮ろうとするとポジフィルムで撮ったほうがいいという風なことは言われていた。
私も一般的にはネガフィルムで写真をとってはいるけれども新緑や紅葉など美しい風景はポジフィルムを使って写真を撮っていたのである。
やがて半世紀を過ぎデジタル化作業をしながら思ったのであるけれども今から50年ほど前の写真の一つここでサンプルを見てみよう。
ネガフィルムからのデジタル化
同じ時期に撮ったポジフィルムの写真
デジタル化したその映像を見たときにまず驚かされたのはネガフィルムとポジフィルムでは色の発色がかなり変わってしまったということである。
どちらも50年間箱に入れて特段の注意をすることなくただ単に置いてあるという状態での保管であったけれども、ネガフィルムの方は比較的発色が劣化していないのに対しポジフィルムはかなりひどく劣化しているのである。
本来原色に忠実だとして撮影していたポジフィルムのほうが劣化に極めて弱く原色が失われてしまっているということが分かったのであった。
画像処理ソフトであれこれいじってみてもネガフィルムのほうが比較的原色に近い状態に再現できるのであるけれどもポジフィルムの方はどのようにソフトで挑戦してみても原色に近い色にはとても変わらないのである。
ちなみにアルバムの印画紙写真をデジタル化して元のネガフィルムと比較してみたところ、プリントアウトした写真の方の劣化の方の進み方が早くてネガフィルムの発色には及ばなかった。
もちろんネガフィルムの保存方法が悪ければ色の劣化も起きるとは思うけれども一般的にはネガフィルムの保存性の方がポジフィルムやアルバム写真に比べればまだ良いという結果になったのである。
一方白黒写真は色の劣化がないだけ保存性は良好だ。
現在のデジタル写真は経時変化起きないので写真の保存性に関しては問題はなさそうだ。