囲碁検討
PCソフト「天頂の囲碁3」に、打った棋譜を後から検討できる機能が付いている。今までこの機能をほとんど使ったことがなかったけれど、最近この機能がかなり役立つことがわかってきた。
PCを相手に打って、負けてしまえばそれまでといった打ち方では、いつまでたっても同じことの繰り返しで全く進歩が見られない。
なぜ負けたかを後から検討することで次の試合に活かせるのだ。それには検討機能が大切であったのだけれど、今までこの機能を有効活用してこなかった。せっかくソフトが提供してくれているのだからもっと利用しよう。
そんな訳で最近の棋譜から私の敗因を検討してみることにした。
敗戦図は中押し負けの1つ。下辺をほとんど手つかずのまま白の地にされてしまった。私がよく負ける典型的なパターンである。
どうしてこうなったか検討機能でチェックしてみた。
まず最序盤である。白の小目に対して一間でかかったところ、白から挟まれた時に失策図1のように白石に付けたのが間違いの元。
失策図1
ここは検討図1のように上辺に開いておくのが本手ということであった。こんな7手目ですでに大きな失策をしていたのであった。
それでもまだ黒にも挽回のチャンスが有ったのだけれど、失策図2の段階で上辺を抑えたのが小さな手でこれから以降黒には勝ち目が無くなった。
下辺白の厚みをどう消していったらいいか思いつかなかったけれど、検討図2のように白にボーシすることで白の厚みを消してゆくことができたのであった。
検討機能ではここで白石にボーシをすれば黒優勢となっていた。小さいところで若干のミスは回復不可能ではないけれど、絶対の急場を逃すとその後は苦しくなるばかりで好転できないのだった。